ブレイクタイム: 2008年10月アーカイブ

 

10月もあと2週間を残すところとなり、秋真っ盛りです。私はこれから年末までの時期が一年で一番好きです。


今日は「m&m's」のサイトを取り上げます。m&m'sは、チョコレートの代名詞的存在ですね。

   

m&m's package.gif m&m's_minis.gifこのサイト(http://www.m-ms.jp/index_top.html)を見ると、m&m'sチョコレートをモチーフにしたいろいろなキャラクターの説明がされていて面白いです。それぞれのキャラクターには、細かく特徴が設定されていて愉快な気分にさせてくれます。


 

 

 

 

 

インターネットを使ったビジネスにおける訴求効果という意味では、なかなか勉強にもなります。

 


 

 

これ(↓)は私が普段使用しているPCの壁紙(Wallpaper)になっている画像です。

m&m's.jpg


仕事で忙しい時でも、この画面を目にすることで遊び心を忘れずにいられます。ちょっとしたストレス軽減の効果もあるかもしれません。


実はこの画像、m&m'sのサイトにあるカスタマイズ機能付きオリジナル壁紙作成ツールを利用して私が完成させたものです。同サイトでは、自分の好みに合わせた壁紙のデザインをつくり、それをダウンロードすることができます。もちろん無料です。他にも、遊び心満載なコンテンツがいろいろあり、一度覗いてみる価値はあると思います。


これから年の瀬にかけて、一層忙しくなっていく人が多いと思いますが、いつもどこかに遊び心を残しておく余裕を持っていたいものです。そういった意味で、このようなサービスを利用してみるのもよいかもしれません。

 

 

 

ちょうど今の時期は、来年用の手帳がぞくぞくと登場する頃です。書店の一角には手帳コーナーが設けられ、ポケットサイズなどの使い切りタイプがドサっと置かれています。


私は今月あたまにシステム手帳を買い替えました。これまでのバイブルサイズから一まわり大きいA5サイズのものを購入。今回の購入動機は、「永く愛着を持って使えるものを手元に置きたい」ということで、自分なりに慎重に選びました。


結局選んだのがこれ(↓)です。

Finchley_1.JPG


これを一目見て、わかる人にはすぐわかると思います。

英国で生まれたシステム手帳の老舗ブランドである『fILOFAX(ファイロファックス)』です。

ファイロファックスには、デザイン別にいくつもの商品が出されていますが、私が購入したのは「Finchley(フィンチリー)」というものです。これは、同ブランドのなかでも高額商品ですが、私としては愛着が持てるかどうかに基準を置いていたので、品質の点から見てもこの商品に落ち着きました。


Finchley_2.JPG


インターネット検索ではわからない、手に取った時の革の感触や光沢の度合、あるいは手帳を開いた時のしなやかさなどは、実際に銀座の伊東屋で自分で手にして確認しました。そのうえで、「これしかない!」と納得しました。


一番にはモノの品質が購入の決定要素でしたが、このファイロファックスが英国のブランドであるという点にも親しみを感じています。英国では、古いものを永く大切に使い続けるという習慣があります。特にロンドンなどでは骨董品の店が多いことはよく知られています。その他にも人が着なくなった服を回収して、それらを上手く再利用することで新たな価値を持った服に生まれ変わらせ、それをまた人が買う、そういったシステムが街のシステムとして機能していたりするのです。


Finchley_3.JPG


このFinchley(フィンチリー)という商品、使われているレザーに適度な柔らかさとしなやかさを感じつつも、全体的にしっかりした作りになっています。開いた時に見えるポケット類についても良い仕上がりです。デザイン的に派手さはありませんが、stitch(ステッチ)の入れ方がシンプルで飽きがこず、気に入っています。

このFinchleyのおかげで、私が愛用してきたWATERMAN 万年筆の出番が一段と増えそうです。


ちなみに私はこのシステム手帳をインターネットショップで購入しました。定価よりずっと安く買うことができたのですが(初め見つけた時、その価格が本当?かと疑う程に)、その情報を自分で見つけられたのは幸運でした。定価のまま売りに出しているネットショップは決して少なくなく、今回の買い物で改めてインターネット時代における情報検索&収集力の大切さを思い知りました。


さて、これからの課題は、自分がこの手帳に見劣りしないようにすることでしょうか・・

 


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

 

Mother Goose(マザーグース)と聞くと「英語圏の小さい子供向きの童謡」と思われる方もいるかもしれませんが、実は一般の会話や新聞などの政治・経済欄の見出しや、コマーシャルや小説など幅広い分野に頻繁に登場します。童謡といわれながらも、シェークスピアの有名なフレーズの次によく使われるほどです。ですから、子供向きと馬鹿にはできないものです。


マザーグースは英国イギリスが発祥地。欧米諸国(英語圏)の人々は平均でも100のマザーグースの詩を口ずさむことができるといわれています。日本でも数多くのライムが翻訳されていますし、小さい頃からなじみのある歌もあります。本来、マザーグースのライムは英語という言語の持つ韻を含むリズムや音を楽しみながら学ぶものなので、残念ながら日本語に翻訳されたものはその面白さが半減してしまいます。例えば、"spice" "nice"や"bread" "head""dead""red"は脚韻を踏んでいます。母国語で作られたものを母国語以外の言語に翻訳するときはどの言語においても必ず直面する問題です。ですから、まずは意味を知ろうとするのではなく、原文の音を楽しむことから始めるとマザーブースの面白さがわかると思います。


マザーグースという言葉は日本ではイギリスの伝承童謡の代名詞として普通に呼ばれていますが、正式には Nursery Rhymes (ナーサリー・ライム=童謡/わらべ歌)と呼ばれています。マザーグースがこの英国伝承の童謡の象徴になったきっかけは、1806年にイギリスの道化師によって上演された「Harlequin and Mother Goose; or the Golden Egg (ハーレクインとマザーグース、または金の卵)」で、伝説的なマザーグースのイメージに魔女の要素が加味されたのです。この劇を韻文化した物語詩が行商人が売り歩いたことにより広がったといわれています。


いまさらマザーグースなんてと思われる大人の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、なぜ英語圏の国々では大人の世界でもこのマザーグースのフレーズが使われているのでしょう?マザーグースの世界には、実は大人の男と女をテーマにしたものやナンセンスなもの、不気味で残酷な内容のものが少なくありません。きれいごとだけではすまされないのも人間の世界。このあたりが単なる童謡としての価値以上のものがあるのではないでしょうか。または、イギリス人ならではのユーモア(ブラックユーモア)の精神が現れているのかもしれません。

Tom, Tom, of Islington,
Married a wife on Sunday
Brought her home on Monday
Bought a stick on Tuesday,
Beat her well on Wednesday,
Sick was she on Thursday,
Dead was she on Friday,
Glad was Tom on Saturday night
To bury his wife on Sunday

トム トム イズリントンのトム
日曜日に 奥さんと結婚し
月曜日に 奥さんを連れて帰り
火曜日に こん棒を一本買い
水曜日に 奥さんをこっぴどく叩き
木曜日に 奥さんはすっかり寝込み
金曜日に 奥さんはあの世に行き
土曜日の夜は 嬉しそうなトム だって
日曜日に 奥さんを埋葬するからさ


思わず苦笑いしてしまいます。結婚は人生の墓場を表現したものでしょうか。。。この他にも、ハバートおばさん(Old Mother Hubbard)では、飼い犬が死んだかと思うと次の詩ではパイプをふかしていたり、出かけて帰ってくると今度はフルートを吹いていたり、まったく意味不明な内容もあれば、Three Blind Mice(三匹のめくらねずみ)では、刃物を持ってネズミを追いかける怖いおばさんがいたりします。Ding,Dong,Bell(ディンドン鐘がなる)では、子猫を残酷に殺すような子供が登場したりと日本ではちょっと考えられないようなものもきちんと伝承されているのです。このようなテーマのものは、ミステリー小説にも数多く登場します。イギリスのミステリー作家アガサ・クリスティーの小説の中にもでてきます。


2012年にはロンドンでオリンピックが開催されます。今後は、英国イギリスが何かと注目されてくるでしょう。大人のマザーグースの楽しみ方の一つに、ロンドンのマザーグースめぐりはいかがでしょう。日本でもおなじみの「ロンドン橋」から始まり、Oranges &Lemons(オレンジとレモン)の中でうたわれたロンドン市内の16の教会めぐりもおつなものです。Upon St. Paul's Steeple(セント・ポール大聖堂)やご紹介した上記の歌のように怖~いイズリントンを訪れるのも面白いでしょう。他にも、ロンドンにはマザーグースの歌のタイトルがついた古くから続くパブやストリートが数多く残っています。

 

 

 

"エクソフォニー"とはドイツ語で「母語の外へ出た状態」一般を指します。あまり聞いたことがないと思いますが、この言葉は2002年の文学研究の学会である研究者が言葉にしたものらしく、ドイツ語の辞書を調べも見つけることができなかったので、新しい概念を持った言葉だといえるかもしれません。非常に美しい響きがある言葉です。この言葉を知るきっかけとなったのが、多和田葉子さんという作家が書いた「エクソフォニー ~母語の外へ出る旅~」という本です。

 

彼女は日本語とドイツ語の両方で本を書きます。ご本人は作家でもあり、翻訳家でもあります。実際、その国の人が母国語で本を書くというのは当たり前ですが、母国語以外で小説を書くというのは実際あまりありません。ドイツ人がフランス語で小説を書くとか、アメリカ人がスペイン語で小説を書くとか、日本人が中国語の小説を書くというようなことはあまり多くは聞きません。彼女は日本でもドイツでも多くの賞を受賞していますが、なぜ彼女が日本だけでなく母語を越えて成功することができたのか-これは、個人的な解釈ですが、単なる外国語として捉えるのではなくある常識から「外へ出る」ことを試み、自分の周りにある以外のものを理解し吸収していったからではないかと思います。

 

日本では、英語が何かと注目されがちですが、言語は、その国の持つ文化や歴史、そして政治的な問題など様々なものにつながっている非常に奥の深いものですので、世界的な共通語として英語だけを見つめるとなかなか世界が見えてこないことも多いといえるでしょう。

 

翻訳や通訳といった仕事をしていますと、"エクソフォニー"な世界が見えてきます。ビジネスの分野、研究の分野、法律の分野、芸術や文学の分野、それぞれ異なった分野で母国語と母国語以外のところをいったりきたりする作業はまさしく"エクソフォニー"な世界です。時には、まったく知らなかった分野に触れ、これまでとてもできそうにないようなことがいつの間にかできるようになったり、また何度もやってきたことなのにうまくいかず更に学ぶことがあります。翻訳や通訳は機械でできるような単一の世界ではありません。文章を書くのはコンピューターではなく、人から生まれます。表現も環境も異なるところから生まれたその言葉を一つの言語にまとめていくイメージ力と言語力を持つ翻訳者や通訳者は"エクソフォニー"な人といえるかもしれません。


 

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