チェスは素晴らしい世界語: 2008年10月アーカイブ

WCC2008_logo 2.jpgのサムネール画像

 

ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008の第11戦が行われました。


Viswanathan Anand wins World Championship !

 

結果はドロー(引き分け)に終わり、これで現チャンピオンV. Anand(インド)が World Chess Championship 2008のタイトル保持を確実にしました。


結局、本大会は通算対戦成績 Anandの3勝、挑戦者Vladimir Kramnik(ロシア)の1勝および7引き分けでその幕を閉じることになりました。


前回の第10戦ではV. Kramnikが初めて1勝を収め、同氏の本来の実力が発揮され始めてきた感があっただけに、最後の第12戦を前にして勝負が決してしまったことは残念でなりません。


 

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WCC2008 Trophies.jpg今大会「World Chess Championship 2008」を戦い抜いた二人の世界トッププレーヤーに与えられたトロフィー(


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歴然としたトロフィーの大きさの違い


最終戦となった第11戦では、白(White pieces)先手のAnandがオープニング(第一手)を "e4" に切り替えてきました。Anandが白の先手であったのは第2、4、6、7、9、11戦でしたが、この第11戦を除くすべてのゲームでオープニングが " d4 " でした。 e4 のオープニングはAnandが長年得意としている戦術。ゲーム後の記者会見でKramnikは、「e4とd4どちらのオープニングにも備えるのはたやすいことではなかった」とコメントしています。ここへきてAnandがe4 のオープニングに切り換えてきたことで、Kramnikは完全に意表を突かれたのかもしれません。現に第一手を打つまでに相当の時間をかけている同氏の姿が伺えます。


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最終戦となった第11戦に臨む現チャンピオンのV. Anand

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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オープニング(第一手)を "e4" に打って出る模様


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それをジッと見守る挑戦者のV.Kramnik


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オープニング "e4" に出た対戦相手の心中を推し量るかのようにしばらくAnandを見つめるKramnik

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Anandのオープニングに意表を突かれたのか、後ろにもたれながら考え込むKramnik 

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第一手を " c5 " に打つKramnik
(この時点で、あらゆる手を尽くして戦わねばならないと覚悟を決めたKramnik)

 

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この対戦が最終ゲームとなるかもしれないというのに、これまで満席だった観客席には所々空席が見られます。(チケットはSOLD OUTのはずですが・・)今大会におけるKramnikの勝機はもうないと悟ったチェスファンあるいは報道関係者がいることの表れでしょうか。


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第11戦は24手を指したところでKramnikの申し出によりドロー(引き分け)が成立。巨大モニターにはその時の模様が映し出されています。(⇒)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今大会のWorld Chess Championship 2008 を制したAnandは記者会見で「今は嬉しいというより、本当にホッとしている」 とコメントしました。これでAnandは試合形式の異なる3つのWorld Championship(FIDE World Chess Championship 2000、World Chess Championship 2007、World Chess Championship 2008)を制したことになり、これは史上初の快挙です。

 

 

 

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ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008の第10戦が行われました。


Vladimir Kramnik scores his first win !

挑戦者のVladimir Kramnik〈ロシア〉がやりました!今大会終盤になってようやく1勝目を獲得しました。

 

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現チャンピオンのViswanathan Anand(インド)がKramnikの29手目で投了。これで通算対戦成績は、V. Anandの3勝、V. Kramnikの1勝および6引き分けとなりました。

このWorld Chess Championship 2008 では序盤戦・中盤戦と終始Anandのペースでゲームが展開され、Kramnikの本来の実力が影をひそめているかのように見られていましたが、終盤の第9戦そしてこの10戦と形勢逆転の様相を呈してきました。



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第10戦はKramnik(ロシア)が白(White Pieces:白駒)の先手


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World Chess Championship 2008 はあと残り2ゲーム。挑戦者Kramnik(左)が終盤の勢いを維持して"Miracle comeback" を果たすか!?Kramnikにとっては、残り2ゲームどちらにも勝利してはじめて対戦者Anand(右)の本大会獲得ポイントに並ぶという依然後がない状況。

 

次の第11戦は、1日休みを置いた現地時間10月29日(水)の15時です。(日本時間では、同日夜11時) 本来の実力を発揮し始めたKramnikにAnandがどう対処していくのかが見ものです。

 

 

 

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ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第9戦が行われました。結果はドロー(引き分け)に終わりました。これで第7戦から3つ続けてのドローです。



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現チャンピオンのV. Anand(インド)がWhite piece(白駒)の先手で始まったこのゲームは、5時間に及ぶ攻防が繰り広げられ、両プレーヤーが45手目を指し終えたところで終了。これで通算の対戦成績は現チャンピオンのV. Anand(インド)による3勝と6引き分けとなりました。


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第9戦は後手Black piece(黒駒)の挑戦者V. Kramnik(ロシア)がAnandにプレッシャーをかけるゲーム展開。Anandが「負けを覚悟した場面もあった("At one stage I thought I was lost,")」とコメントを残すほどでありました。しかし、Kramnikは時間の壁に阻まれチェックまで持ち込んでいくことができず、結局Anandが死守したかたちで終わりました。



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第9戦終了時の模様。巨大モニターには、45手ドロー(引き分け:1/2-1/2)の表示が。

 

この結果により、Anandはあと1引き分け(0.5ポイント)を得ればタイトル防衛が確定します。Kramnikがこの World Chess Championship 2008 のタイトルを獲得するためには、残り3ゲームすべてに勝利し、tie-break(同点決勝)に持ち込まなければなりません。いよいよ崖っぷちに追い込まれたわけです。

 


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World Chess Championship 2008は終盤に差し掛かり、観客席のチケットはSOLD OUT状態。


Game 9_packed.jpg

観客席を別の角度から・・


【番外編(↓)】
 

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チェスボードの側面をよく見ると、その日の日付が入っています。なかなか手が込んでます。

 

さあ、次の第10戦でこのチャンピンシップの決着がつくでしょうか。

 

 

 

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ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第8戦が行われました。結果は、前日の第7戦に続きドロー(引き分け)に終わりました。挑戦者のV. Kramnik(ロシア)がWhite piece(白駒)の先手で始まったこのゲームは、両プレーヤーが39手目を指し終えたところで終了。これで通算の対戦成績は現チャンピオンのV. Anand(インド)による3勝と5引き分けとなりました。



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第8戦に至っても、勝ちゲームがないKramnik ・・

大方の事前予想として、本大会は接戦になると思われていたようですが、幕が上がってみると現チャンピオンであるAnandの安定した強さばかりが目立っているように思えます。


もし次の第9戦でAnandが勝利すれば、このチャンピオンシップの勝敗が決してしまいます。(本大会は基本的に全12ゲーム構成となっており、各ゲームの勝者には1ポイント、引き分けの場合は両プレーヤーに0.5ポイントが割り当てられる方式となっている) やはりここは、Kramnik(↓ 画像が本人)に一矢報いてほしいところです。


 

Game 8_Kramnik.jpg 

Kramnikはゲーム後の記者会見で以下のコメントを発したようです。

"For the first time in the match I had a slightly better position, which was quite a relief."
(この大会を通して、初めて自分が若干でも優位に立てたことでホッとしました。)


このコメントから察するに、それだけKramnik本人にとっては「自分らしさ」を多少なりとも発揮することができた対戦だったのかもしれません。結局Anandの牙城を崩すところまでには至りませんでしたが、この第8戦において何か気付きのようなものがあったと期待したいです。

 

 

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Kramnik(左)の奇策(?)にも上手く持ちこたえたAnand。この数分後にKramnik(左)からドロー(引き分け)を申し出る。 

 


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 会場には多くの地元ジャーナリストやカメラマンが集ったようです。それに相変わらず観客も多いです(画像下部の人たち)。

 

 

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World Chess Championship 2008 タイトル獲得まであと1ポイントに迫った現チャンピオンのV. Anand(インド)。次の第9戦に勝利すれば(勝ち=1ポイント獲得)・・

 

第9戦は、一日中休みを入れた26日の午後3時です。(日本時間:26日夜11時)

Kramnikの逆襲に期待します!

 

 

 

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ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第7戦が行われました。World Chess Championship 2008 全12ゲームにおける後半はじめの一戦は、ドロー(引き分け)に終わりました。37手目で第7戦は終了。これで通算の対戦成績は現チャンピオンのV. Anand(インド)の3勝と4引き分けとなりました。 

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結局、挑戦者のV. Kramnik(ロシア)には、この一戦でも勝ち点を獲得することができず・・・

 

ゲームのオープニングにおける展開では、後手黒駒のKramnikがこれまでにない戦術をとるかのように思われたものの、同氏が勝ちパターンに持っていくには至らなかったようです。


一方のAnandは、至って手堅いゲーム展開に終始したとのこと。この一戦でも、同氏のオープニング(第一手)は「 d4 」 。Anandが先手(白)のオープニングで d4 を指したのは、これで本大会4ゲーム目となる。


残り5ゲーム(そのうちKramnikが白の先手なのは3ゲーム)となった今、Kramnikにとっては次の第8戦が正念場(the moment of truth)となるのは間違いなさそうです。


本大会をもっと盛り上げるためにも、Kramnikの逆襲を期待します。世界トッププレーヤとしての意地を見せてほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

  

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第7戦に臨む両プレーヤー

 

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巨大モニターの前で対戦する2人の世界トッププレーヤー



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ゲーム序盤での模様。本大会通算3敗3引き分けと徐々に追い詰められてきた挑戦者のKramnik(右)。この第7戦を含めて、残り6ゲーム・・


次の第8戦は現地24日午後3時(日本時間本日夜11時)です。


インターネットでなら、ライブでゲーム展開を見ることが可能です。私が知っているのは「ChessVibes」というサイトです。チェス盤の画像上でゲーム展開をライブで視聴できます。会場のLIVE映像ではありませんが、両プレーヤーがどの程度時間をかけて次の一手を考えているかがわかり、臨場感を楽しめると思います。

 

 


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 ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第6戦が行われました。前日の第5戦に続いて現チャンピオンのV. Anand(インド)が勝利を収めました。本大会の中間折り返し点に差し掛かったところで、通算の対戦成績はAnandの3勝と3引き分けとなりました。


依然、挑戦者のV. Kramnik(ロシア)は1勝もできていません。この第6戦でKramnikは、とにかく勝ちを取りにいく戦法をとってくるだろうと大方が予想していましたが、フタを開けてみると代わり映えのしない、かつ対戦相手のAnandが得意とする戦術を展開したとのこと。Kramnikはあえてそうした手に打って出たのかもしれませんが、結局この第6戦でもAnandのゲーム展開の方が一枚上手だったようです。


一方のAnandについては、その斬新な手筋や戦術における用意周到さがこの大会で功を奏していると一様に評されています。

 

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第6戦中の両プレーヤー。

 

Game 6_Anand at opening.jpgのサムネール画像   Game 6_Kramnik at opening.jpgのサムネール画像

第6戦スタート直前における両プレーヤーの表情 

 

先手白駒のAnand(上画像の左側)による47手目のチェックで勝負が決しました。挑戦者Kramnikが手を差し伸べ投了(=まいった)しました。 

Game 6_Kramnik resigns.jpg 

 

今回は第2~5戦に比べ、カメラマンの数が多かったようです。それは、この第6戦ならではの理由があったから・・ 

Game 6_more photographers.jpg

 

  の画像がその理由です。 

  

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この第6戦には、貴賓(guest of honor)として元世界チャンピオンの Anatoly Karpov(ロシア)が来場していたから。 この一戦の初手を指す役割を担っていたようです。


 

Game 6_Karpov's first move.jpg 

 

さて、だんだん後がなくなってきている挑戦者のKramnikですが、次の第7戦では是非その真価を発揮してほしいです。

大方の見方では、これで今年の世界チャンピオンシップはほぼ決したとされています。この第6戦後の記者会見では、Anandが初めて笑みを浮かべたとも報じられています。

 

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その一方、この敗戦でKramnikにはもはやプレッシャーはなくなり、彼の真のチェスが発揮されるのでは?と期待する声もあるようです。(チェスの歴史におけるトッププレーヤー達の事例に照らして)

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ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008の第5戦が行われました。35手で勝負が決し、現チャンピオンのV. Anand(インド)の勝利に終わりました。これで通算対戦成績は、V. Anandの2勝および3引き分けとなっています。


Game 5_under way.jpg

 

挑戦者のV. Kramnik(ロシア)は、5戦を終えまだ1勝もしていません。海外のメディアでは、「このチャンピオンシップマッチで、Kramnikが白の先手で1敗ならず2敗するなど誰が想定しただろうか」と報じているところもあります。それだけ、今回のKramnikの敗北は周囲を驚かせているようです。


一方のAnand(インド)については、ある世界一流プレーヤーが以下のように評しています。

"Anand the Brave! Not many people would repeat the same risky lines against Kramnik"
(リスクを顧みなかったAnand!あのKramnikを相手に、同じ冒険的な手筋をとれるプレーヤーは世界広しと言えど、ごく数える程である。)

それだけチャンピオンAnandの勝ちぶりが素晴らしかったのでしょう。


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12手を指し終え、チェスクロックを押す挑戦者Kramnik

 

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Kramnikの12手に応じる現チャンピオンAnand

 

【これはオマケ画像(↓)】

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背後に映っている影がなかなか絵になっています。日本の将棋であれば、こんな風にはいきませんね。芸術性のあるチェスのピース(駒)ならではの光景です。

 

次の第6戦は続けて翌日(日本時間で今夜11時)に行われます。ここでKramnikには何とか一矢報いてほしいところです。世界チャンピオンシップらしい名勝負を期待します。

 

 

 

ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第4戦が行われました。結果は、draw(ドロー:引き分け)に終わりました。これまでの4戦中3戦がドローに終わっています。


第4戦は、Anand(インド)が白の先手で始まり、29手を終えた時点で引き分けとなりました。

白先手のAnandによる第1手は前回第3戦で勝利を勝ち取った時と同じ 【d4】 でした。対するKrammik(ロシア)は、前回の敗戦から織り込み済みだったのか、このオープニングに難なく対応したかのようです。


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Anand(インド)にとって、白先手はこの第4戦で2回目となる。

 

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現チャンピオンAnandのオープニング(第1手) "d4" に対し、"Nf6" で応える挑戦者のKramnik(ロシア)。


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第4戦中の両世界トッププレーヤー。


第4戦を手短に言い表せば、『展開が非常に明瞭だが、単調で面白みに欠ける』("A crystal-clear game, but a bit dull.")内容だったようです。

 

以下、番外編として・・

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第4戦中も、会場には大勢の観衆が詰めかけたようです。今回は主催者の計らいで、最前列に2列分の席を新たに設けた模様。

それでも・・・(↓)


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観客席後部には、これだけの人が!明らかに前回の第3戦の時より増えています。

ここに一体何ヶ国の人々がいるのか興味があります。さまざまな国の人たちが「Chess(チェス)」という共通言語を通して集う空間に私も居たい!!


このコーナーのタイトルである「チェスは素晴らしい世界語」を如実に物語っている光景です。

 

 

 

wcc08-logo04.jpgドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第3戦が行われました。第1戦・2戦とdraw(ドロー:引き分け)に終わりましたが、3戦目でようやく勝敗がつきました。結果は、現チャンピオンのAnand(インド)の勝利。

今回は41手で勝負が決しました。これで、現チャンピオンのAnand(インド)が一歩リードしたことになります。

 

 

 

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これが(←)会場入り口です。外観からして察しがつきそうですが、ここはアートギャラリーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第3戦中の両世界トッププレーヤー


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会場の観客席にはこれだけの人が集まっています。(金曜の午後) 会場の巨大スクリーンを食い入るように眺めています。日本と違い、チェスがどれだけ文化に溶け込んでいるかが、この光景からもよくわかります。


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現チャンピオンAnand(インド)による41手目の「チェック(=将棋で言う"王手")」で、挑戦者のKramnik(ロシア)は投降(=「まいった」)しました。


第3戦は、Kramnik(ロシア)が白の先手でしたが、Anand(インド)の用意周到さが功を奏した一戦だったようです。World Chess Championship 2008における両プレーヤーの対戦は、あと9戦残っています。

一歩リードされた挑戦者のkramnikですが、このままズルズルと負けを重ねていくわけなどないことを多くのチェスファンは知っているはず。これからが本当の意味で、熱い闘いになっていくのではないでしょうか。


次の第4戦はドイツ現地時間18日(土)の午後3時に行われます。日本時間では、今夜(同日)の11時です。

 

 

 

 

WCC2008 Second day.jpgドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第2戦が行われました。結果は、昨日の第1戦に続きdraw(ドロー:引き分け)に終わりました。


   

WCC2008 Game 2.jpg今回はAnand(インド)が白の先手で始まったこの対戦、昨日の第1戦と同じ32手で終了。但し、この対戦は、初めから観衆を驚かせたようです。
Anandが指した最初の打ち手(オープニング)が "d4" と、これまで同氏にはなかった戦術ライン。海外の報道では、Anandが「リスクを冒しても勝ちにいく戦術をとった 」と評しています。第2戦もドローだったとはいえ、Anandの勝利が目前であったとのこと。最終的には、対戦相手であるKraminik(ロシア)の申し出で引き分けに。

 


The Venue.jpg


これが(↑)会場全体です。


番外編として・・(↓)
World Chess Championship 2008 のスポンサーロゴが至る所に。チェスボードの側面にまで手を施す徹底ぶりには感心します。この画像からは見えませんが、なんと、ピース(駒)の底面にまで貼り付けてあるようです。

Sponsor logos everywhere.jpg

 

さて、16日の一日を挟んだ17日の第3戦こそ、どちらかが勝利を得るでしょうか。

 

 

 

 

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ドイツのBonn(ボン)で開催されているWorld Chess Championship 2008 の第1戦が行われました。結果は、draw(ドロー:引き分け)に終わりました。


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第1戦の模様


現地の15時にロシアのKramnic が白の先手で始まったこのゲームは、32手で終了。

海外の報道を見ていると、第1戦はいまいち面白みに欠けるゲーム展開だったようです。

 

 

 

wcc08-logo 2.jpg以前、このコーナーで取り上げた【World Chess Championship 2008】がいよいよ開幕します。会場はドイツのBonn(ボン)です。
14日(火)の第一戦を皮切りに、連日対戦が繰り広げられます。今、世界中のチェスファンが注目しています。
外国のサイトでは、インターネット配信でその対戦をライブ中継するところもあり(事前にネットでチケット予約)、日本とは大分注目度が異なります。

 

対戦する2人のプレーヤーがすでに会場入りし、実際に対戦が行われるテーブルに着いたり、使用するチェスセットを選んだりと、本番へ向けての準備が着々と進められた模様。

 

会場全体.jpg

会場全体。中央に座っているのが対戦を行うチャンピオンのVishy Anand(インド)と挑戦者のVladimir Kramnik(ロシア)。この顔合わせは前回大会と同じ。

 

 

会場を下見する2人.jpg

会場を下見する対戦者の2人。左が現チャンピオンのVishy Anand(インド)。

 

チェスセットを選ぶ2人.jpg

どのチェスセットを使うかプレーヤー自身で選んでいる様子。

 

ピースを選択中_1.jpg   ピースを選択中_2.jpgのサムネール画像

あるピース(駒)の大きさや色の濃さなどを確認しながら、どれがよいか品定めでしょうか。

チェスの世界トッププレーヤーが、チャンピオンシップ開幕前に、対戦で自分が使うピースを選ぶシーンなどなかなか見れない?!

 

チェスの世界に足を踏み入れて間もない私にとっては、対戦内容を吟味するというより、ほとんど一人お祭りモードに近いものがありますが、海外メディアによる報道の仕方などを逐一追っていきながら、チェスの面白さをより感じていけたらと思っています。

 

 

 

 

前回に続いて、NHK BSハイビジョン放送「100年インタビュー」 ~棋士/羽生善治氏 編~ を取り上げます。同氏が番組で語った内容をよりつぶさに紹介します。私と同じ1970年に生まれ、将棋界のトップに君臨する一人の男が何を語るのか、私はメモをとりながらTV画面に見入りました。私のチェス・ライフにとって参考になることはもちろんのこと、ビジネス・マインドへの刺激としても大いに活用できる内容です。


★将棋には「指運」がある

・・・限られた時間のなかで、どこに手を打つか(駒を動かすか)。特に終盤で、この指運によって勝負が左右されることがある。


★「取捨選択」の差がある(個人差がある)

・・・データや知識はプロの棋士が皆同じように持っているが、それらの何をとり、どう使うかは人によって違う。


★勝負時の「感情」の位置づけ

・・・感情はなかなかコントロールできないが、一方でその感情があるからこそ、思わぬアイデアや発想が生まれる。感情が起爆剤になるようなイメージ。


★真剣勝負にこそある「深さ」

・・・データを集めて研究をすることは非常に大事。但し、そればかりやっていることがベストとは思わない。机上での研究だけでは煮詰まってしまうことがあるし、机上でやっているのとは違うところから生まれる発想やヒラメキがある。同じ将棋を指すにしても、緊迫したなかで指すのと、一人で研究しているのとでは『深さ』が違う。机上の研究では限度があり、真剣勝負のなかでこそ発見できることがある。


★答えのない場面で個性は出る

・・・答えのわからない場面でこそ、その人の習慣やクセ・好き嫌いなどが表に出てくる。


★冒険的な手を指す

・・・経験を積んでいくと、自然にブレーキを踏んでしまうので、常にブレーキの踏み方を意識している。アクセルとブレーキの踏み方が重要。


★自分の将棋観を変えた対局

・・・初めて獲得した竜王戦の防衛戦で、0勝3敗と崖っぷちに立たされ(先に4勝した方が勝ち)初めて後ろ向きになった時の対局。指し手が200手を超えた大勝負で、力を振り絞ったなかで勝負の険しさや厳しさを味わった。


★「才能」とは

・・・継続すること。一歩一歩、進歩していくこと。情熱を維持する。

 

以上が羽生氏のコメントをポイントでまとめたものです。
これらは人生の真髄を言い表していると言っても過言ではないと思います。棋士が一つ一つの駒の動きに対して、自分の持てるすべてを注ぎ込んでいくそのプロセスに私はとても魅力を感じます。それは、チェスとて同じです。


私が将棋ではなく、チェスを選んだ理由は単純です。
◆多くの国々でプレーされ、そのルールは世界共通

◆それだけさまざまな文化や歴史が関係しており、世界観が育まれる

◆ピース(駒)とボード(盤)の組み合わせに芸術性があり、見ていて楽しい


特に上記2つ目の点については、私が経営するループ・インタープリターズの仕事で求められる要素でもあるので、興味が尽きません。

 

 

 

 

 

10月2日にNHKハイビジョンでTV放映された「100年インタビュー」で棋士の羽生善治氏が登場しました。この「チェスは素晴らしい世界語」コーナーの前回の記事で羽生氏の本に触れたばかりですが、続けて同氏を取り上げます。この番組で"今"の羽生氏を知るとともに、改めて「勝つ頭脳」という観点で一流の棋士である同氏の発言へ耳を傾けました。期待通り、大変示唆に富む内容で勉強になりました。私がチェスを学んでいく上で参考になる点がいくつもありました。


「100年インタビュー」は、さまざまな世界で活躍する一流の人間に対し、一対一でのインタビュー形式で話しを進めていく番組です。1時間30分という放送時間のなかで、あらゆる側面からその人物像にせまっていきます。派手さはないものの、さまざまな人生のヒントを伺い知ることができ、私の好きな番組の一つです。
ちなみに次回放送は11月20日(木)で、あの「宮崎アニメ」の宮崎 駿氏が登場します。非常に楽しみです。

100年インタビュー.jpg

 

この番組で、羽生氏が口にしたことでいくつか興味深い点があったことは言うまでもないですが、先ずは、番組の最後でゲストがテレビカメラに向かって送る『100年後へのメッセージ』で羽生氏が話した内容をお知らせします。

 

『江戸時代につくった詰め将棋などを見ると、当時の人たちの息吹とか、考えていることとか、凄さとかがすごく実感できました。そういうことを未来の人が今の時代を振り返った時に、何かもし感じてもらえたらとても嬉しいと思っています。』


この言葉を聞いた私は、何とも言えない嬉しさにつつまれました。それは、私がチェスを単なる頭脳ゲームとして捉えているのではないことの理由を、羽生氏がこの言葉で代弁してくれたように思えたからです。

私はチェスと出会ってからまだ1年も経っていませんが、どんどんチェスの魅力に引き込まれていくようです。チェスを愛した世界中の賢人達による対戦を、その棋譜(=きふ:対戦中の駒の動きを一覧にしたもの)をもとに自ら盤上で再現してみる。そして、そのプロセスや当時のプレーヤーの心理に思いを馳せながら、一つ一つの駒の動きを自分なりに検証してみる・・ それは私にとってとても贅沢な時間です。


この「100年インタビュー」のなかで羽生氏が口にした内容は、次回の記事で紹介します。

 

 

 

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