2009年4月アーカイブ

 

昨日の記事に続いて、BS1放送番組「アジアンスマイル」に登場したインドネシアのチェス少年ファリ・フィルマンシャ君(以下、ファリ)をとりあげます。


インドネシアのチェス王子_090425_1.jpg
父親が営む屋台のタバコ屋を手伝う一方、屋台の一角で客との対局を重ねながら日々チェスの腕を磨いてきたファリ。


やがて、屋台のそばにあるチェスの専門学校「ウトゥト・アディアント チェス学校」に特待生として迎え入れられ、入学以来数々のチェス大会で優勝してきたファリですが、今15歳という年齢で新たな課題に直面しています。

 

インドネシアのチェス王子_090425_2.jpg15歳とは、チェスの世界においてジュニアから成年の部へと変わる境目の年齢です。これまでは屋台で学んだ型破りの戦法で勝ち続けてきたファリですが、これから大人を相手にもっと強くなるためには足りないものがあると感じているのです。


ファリは自分の弱点を「我慢できないこと。早く勝ちたくてどんどん攻めてしまう。それで負けてしまうことがある。」と評しています。

 


ある日、ファリは腕試しのためにチェス学校の校長宅を訪れます。その校長はその名が学校名になっているウトゥト・アディアント氏、ファリが憧れるチェスプレーヤーです。

 

Utut Adianto vs Garry Kasprov_2001 batumi.jpgUtut Adianto_Indonesian Grandmaster.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《 ↑ ウトゥト・アディアント氏》

 

ウトゥト・アディアント氏は1997年に当時の世界チャンピオンであったロシアのアナトリー・カルポフと対戦し、激闘の末引き分けた実績を持つグランドマスター(Grandmaster:国際チェス連盟が定めたチェス最高の称号)です。インドネシア最強のプレーヤーです。
【放送では、そのアナトリー・カルポフとの対局(Blitz:早指し対局)の模様も登場しました。上右部の画像とは関係ありません。】
ちなみに上右部の画像は、2001年に同氏が別の元世界チャンピオンで先述のアナトリー・カルポフよりもビッグネームなガルリ・カスパロフ(ロシア)と対局した時の模様です。


番組ではその校長とファリの対局の模様も放送されましたが、結果は引き分け。対局後、校長でありグランドマスターでもあるウトゥト・アディアント氏がファリの指し手について感想を述べます。良い点は、戦術にたけていること、コンビネーションもいいしよく計算されていること。一方で弱点は、全体の流れを把握しきれていないことで、そこを強化していかなければならないということでした。


そして最後にファリは校長からシンプルかつ心に響く言葉を贈られます。


「先ずはチェスを愛すること。本当にチェスを愛していれば、後でついてくるものがある。だからチェスへの情熱を絶やしてはいけない。」


ファリは帰宅後、チェス盤に向かいます。ファリは校長の言葉を聞いて自分自身が恥ずかしくなると同時に、自分にはそれが足りかなったと気付かされました。


ファリが一日6時間以上チェスの練習を積む日々は続きます。グランドマスターを目指し今日もファリは屋台で客を相手にチェスを指しています。

 

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The Italian Gambit System - Interior with a chess set.jpg以上が番組内容の紹介です。いかがでしたでしょうか。


チェスと人生が太い糸で結ばれている様を描きながら、一方でインドネシアの人々が思い思いにチェスを楽しむ姿がありと、私には見応え満載でした。録画は保存版間違いなしです。


 

 

 

この日本でチェスの位置づけがインドネシアのようになる日は来るのか?あるいは、そうなるにしてもあと何年かかるのか?これらの疑問については、今の日本におけるチェス普及の状況からして予想すら難しいと言わざるを得ません。しかし、今年になって日本語による本格的なチェスの技術本が出始めてきていることを思えば、決して遠い未来のことではないかもしれません・・・

 

 

 

昨日の記事で触れたBS1放送の「アジアンスマイル」を観ました。20分間と比較的短い時間枠でしたが私にとっては非常に面白い番組でしたので、以下紹介します。


主人公は、インドネシア ブカシ(首都ジャカルタから東へ20kmのところ)で父親が営む屋台のタバコ屋を手伝う15歳の少年、ファリ・フィルマンシャ君(以下、ファリ)。学校の教科書を一度読んだだけでそのページを覚えてしまうという才能の持ち主です。ファリ自身、「チェスは自分の友達・・・というより恋人かな」と話すほどのチェス好きです。1日6時間以上チェスの練習をし、トイレの中でも考えてしまうという程。


インドネシアはアジアでも有数のチェスが盛んな国で、競技人口は300万人以上といわれています。街を歩くと、所々でチェスをしている人たちが目に入り、皆思い思いにチェスを楽しんでいます。インドネシアは戦後オランダから独立します。それまで上流階級のものだったチェスは誰がも手軽に楽しめるゲームになったようです。
 

PINNEY (USA) Wood Chess Set (Chessmen).jpg

 

ファリは街角の小さな屋台で育ち、3年前まではその畳2畳程の狭いスペースで家族4人生活するという貧しい生活を送っていました。2007年の世界学生チェス選手権15歳の部で当時13歳にして優勝をさらいます。その後獲得したメダルは数知れず。その学生チェス選手権での優勝により、大統領からおよそ80万円の報奨金が支給され、そのお金で両親のために一戸建ての家を建てました。当然、一家の生活は大きく変わりました。(大会で得る賞金は、父親が営むタバコ屋の収入の1年分に相当します)今のファリにとってチェスは家族のためでもあります。


ファリにとってチェスは生まれた時からそばにあったもので、それは腕自慢の父親の影響でした。父親が毎日屋台で客とチェスを指していましたが、ファリは父親の膝の上でチェス盤を一日中飽きずに見入っていたといいます。ある日、父親が試しにファリにチェスをやらせてみたところ、いきなりできてしまったそうです。「教えていないのにスゴイと思った。」と父親。はじめは父親を相手にチェスを指していたファリですが、そのうち客とやるようになってどんどん上手くなっていったようです。ファリが9歳になった頃には、父親は滅多に勝てなくなっていたとのこと。


やがて、「タバコ屋の天才少年」の噂は瞬く間に広がり、屋台のそばにあるチェス学校(ウトゥト・アディアント チェス学校)にも伝わります。チェス学校の講師がいち早くその才能を見い出し、ファリを特待生として迎え入れるのです(講師のコメント:「チェスに対する集中力や情熱が他の子供とは違うと思った」)。そのチェスの専門学校では、生徒80人がプロを目指し定石や歴史を学んでいます。


Kurt Waite_1.jpg

 

放送では、その学校でファリが講師と対局するところや、今年ギリシャで開かれる世界学生チェス選手権に向けてファリが特訓をしている様子が映し出されました。講師との対局でファリは見事勝ちを収めます。講師が定石どおりに指すのに対して、ファリは「屋台流(誰も知らない)の戦法」で応戦したのです。学校に入るまでに特別な勉強をしてこなかったファリならではといえます。世界学生チェス選手権に向けての特訓では、2008年の世界学生チェス選手権11歳の部で優勝したインドネシア代表の女の子を相手に、ブラインドチェスの練習を行います。制限時間10分、ファリだけ実際の盤面を見ずに記憶だけを頼りにチェスを指します。(相手の女の子は盤面を見ています)その対局でも見事勝ちを収めます。ブラインドチェスは一部の上級者しかこなせませんが、ファリにとっては朝飯前のように感じられます。


ファリはウトゥト・アディアント チェス学校に入学以来、優秀は成績を収めてきていますが、それはインドネシアの国策が深く関わっています。チェス好きの国民性を反映して、2005年から政府の援助額が大幅に増えました。活躍が期待される選手には、大会の参加費や旅費が援助されるようになったのです。ファリが世界学生チェス選手権優勝で大統領から報奨金を支給されたのもその一環です。


・・・とここまでは、ファリの生い立ちや華やかな面などに触れました。もちろん、番組構成としてはそればかりではありませんが、本記事はここまでとします。(ちょっとここで一息・・)


次回の記事では、ファリの弱点についてや、ファリが憧れるインドネシア最強のプレーヤー(かつて世界チャンピオンと対戦した経験を持つグランドマスター)の自宅を訪れる場面などを紹介します。


 

 

チェスを愛する皆様、明日4月25日(土)夕方のBSドキュメンタリー番組に注目です!

 

Asian Smile.jpg午後6:30~6:50にBS1で放映される「アジアン スマイル」(アジアの若者たちが懸命に生きる姿を描くドキュメンタリー番組)で、2007年にチェスの世界大会で優勝したインドネシアの少年が登場します。


インドネシアのチェス王子_090425_1.jpg

 

同放送番組のタイトルは、「屋台で生まれた"チェス王子"」です。

 

 

 

 

 

インドネシアのチェス王子_090425_2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、NHKのHPに掲載されている番組概要です。

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インドネシア人はチェスが大好きなことをご存知だろうか?街角を歩くと、あちこちの道端でチェスをする人々を目にすることが出来る。ジャカルタ郊外の町、ブカシの幹線道路脇にある、小さな屋台のタバコ屋でも毎日のようにチェスをする人たちが集まる。
今回の主人公はその屋台の息子、ファリ・フィルマンシャ(15)。ファリはこの屋台で育ち、見知らぬ客を相手にチェスを覚えた。そんな少年が2007年、世界の大会で優勝した。彼は今、4月26日に再び行われる世界大会のために、毎日6時間チェスの特訓をしている。屋台のタバコ屋から世界を目指す、15歳の少年の思いとは?

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どうやらインドネシアではチェスが非常に盛んのようです。この番組では、チェスが人々の生活に深く浸透している様子(「チェスを楽しむ=人生を楽しむ」)も紹介されそうです。

-チェスと人生の結びつき- 何を隠そう、私もチェスとの出会いによって物事の価値観が変わってきているように感じています。


 

 

3月4日の記事「非英語圏の契約当事者と英文契約書」では、契約当事者間(具体的には、日本企業と海外企業)で2つの異なる言語により同じ内容を契約書として起こすケースを取り上げました。そういったケースにおいては、時に思わぬ落とし穴に遭遇することがあります。実際に起こり得る事例を紹介します。


日本企業(A社)がその取引先となる海外の企業(B社)とビジネスの契約を締結するなかで、契約書を日本語およびB社がある国の言語の両言語で作成するケースを取り上げてみます。(以下は一例にすぎず、契約締結に至るプロセスとしては他にもいろいろなかたちがあるでしょう)


A、B両社は先ず日本語で作成した契約書で大筋合意に至り、その後B社がその日本語の契約書を自国の言語に翻訳することになったとします。当然A社としては、B社によって訳された別言語の契約書がオリジナルの日本語版に忠実に訳されたものであるか確認する必要に迫られます。ここでもし、B社側の言語が英語以外でA社(日本側)にとって理解不能である場合、A社がとり得る対策としては、B社が訳した契約書を日本語に翻訳し直し、それをオリジナルの日本語版と照合させ整合性を確認するということが考えられます。


そうした手順を踏む際には注意すべき点があります。それは、B社が自国の言語に訳した契約書の完成度です。せっかくオリジナルの日本語版が契約書のドラフトとしてきちんと仕上がっていても、もしB社による翻訳が「素人の翻訳」になってしまっていては、その後のA、B社間の契約調印に向けた作業に多大な支障を来してしまうことになります。後に契約紛争の種を抱え込んでしまうことは明白でしょう。特に近年経済成長が著しい国にある法人との契約においては、相手側の契約(書)に対する意識が十分でないことがあります。本記事の例においては、B社が日本語から自国の言語への翻訳を多少日本語がわかる社内の人間にやらせてしまうといったような安易さが一例です。


そうして契約書の翻訳を任される担当者の能力に問題がある(例えば、契約書というものを自国の言葉でもあまり見る機会がない、契約書の翻訳経験がほとんどない、日本語版原本の具体的内容が十分に理解できていない、あるいは契約書を手掛けるだけの日本語の能力が十分でないにも関わらず無理して何とか自国の言葉に起こしたような文章を作ってしまう、など)にも関わらず、ある程度言語(日本語)運用能力があるという理由だけで安易に契約書を翻訳させてしまう会社は残念ながら現に存在します。その結果、文章が稚拙で用語の使い方が適切でなく、厳密さにも欠け文体が法務文書に相応しくない・・・ など全体的に契約書として使用不可能なものが出来上がってしまいます。


上記の例において、もしA社がB社からそのような素人の翻訳を渡されたとしたらどうでしょう。先述のとおり、A社はB社が翻訳したものを日本語へ訳し直し、オリジナルの日本語版との整合性をとろうとしますが、B社が訳した素人の契約文書からまともに和訳が行えるはずがありません。もちろん、そのままB社の文書を元に契約交渉を進めるのは非常に危険です。そこでA社がとるべき方策としては、B社に対し契約専門家による再翻訳を依頼するか、(それが望めそうになければ)A社でB社側の言語で再度翻訳を行いB社に内容を確認させるといったことになるかと思います。つまり、想定外の余分な労力や時間が費やされることになるのです。


以上のようなケースの場合、文書のやりとりだけで事を進めていくのは危険です。理想的には契約調印の際に、契約や法律分野に通じた通訳者を両当事者の交渉の場に同席させた上で、一つひとつの事項について細かく再確認を行い、必要に応じてその場で契約内容を修正するといった作業が望まれるでしょう。そうしたプロセスを経た上で調印することで、後々の紛争の火種を抱えなくて済むことになります。日本企業が海外(特に経済発展途上にある国)の法人と契約を結ぶ時に、避けて通れないポイントと言えるでしょう。契約書翻訳に関し、時として陥りやすい落とし穴でもあります。

 

 

 

私が持っているチェスセットの紹介、2つ目はストーンチェスセットです。


より具体的には、オニキス(Onyx)チェスセットです。文字通り、ピース(駒)からボード(盤)まで全てオニキスで作られています。

 

Onyx chess set_1_Light.JPG

 

自然が織り成す美しい色合い、そして鉱物の独特の手触りが良いです。ただ難点を言えば、その仕上がり具合のばらつきでしょうか。

各ピースの色合いは、切り出した石材の箇所によって様々であり、それが自然の味わいとも言えますが、例えば同じクイーンの駒でも明らかに大きさが違っていたり、ナイトの駒どうしでも形状が多少違っていたりと、よく見ると雑なところがあります。一つ一つ鉱物から彫り出しているものなので仕方ないとも思いますが、これがもし日本人の職人が手掛けたならば(日本でチェスはまだマイナーな存在なので、現実的な話ではありませんが・・)、きっとより精巧な仕上がりになると感じます。(これは海外製です)

 

(ここで雑学を少々・・)

Onyx(縞瑪瑙:しまめのう).jpgオニキスは別名「縞瑪瑙(しまめのう)」とも呼ばれ、種々の色層が重なっている鉱物(天然石)の変種です。右の画像は、紅縞瑪瑙(べにしまめのう)と呼ばれるものです。


オニキスの良質のものでは、白黒・白褐・黒赤などの縞色が完全に区別されています。

 

 

 

 

では、オニキスチェスセットの美しさをご覧ください。

 

Onyx chess set_2_Light.JPG

 

Onyx chess set_5_Light.JPG

 

  Onyx chess set_6_Light.JPG

 


ここまでは全体像、以下は各サイドのピースに迫って・・


Onyx chess set_4A_Light.JPG

 

Onyx chess set_4B_Light.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Onyx chess set_3A_Light.JPG

 

いかがでしょうか。

前回紹介したウッドチェスセットとは全く異なる雰囲気があることに気付かれると思います。ちなみにこのオニキスチェスセットの大きさですが、中央キングの駒の高さが7cm弱で直径が2.5cmです。

ボード1マスの大きさが約3cm、ボード全体が30.5cm角で厚みは8~9mmです。チェスセットのサイズとしては、比較的コンパクトなサイズです。


Onyx chess set _5.jpg

 

材質が「石」なので、当然ウッドチェスセット(木製)を扱うようにはいきません(例えば、ダイナミックに駒を動かすなど)が、冒頭でも述べたとおり、その美しい色合いや独特の手触りを観て楽しむこともできます。


ちょっとした息抜き時に、切り抜きしておいた英字新聞のチェスコラム(棋譜付き)を横目に、軽く盤上を滑らすように駒を動かすこともしばしばです。

 

 

先日、私のチェスセットを一通り紹介しましたが、これからそれぞれのモノについてより細かくその美しさをご覧いただきたいと思います。さまざまな角度から捉えたチェス ピース〈駒〉の画像を紹介し、少しでもその芸術性を感じていただけたら嬉しいです。


第一弾として、本記事ではウッドチェスセットを取り上げます。

 

Wooden chess set_1B_Light.JPGのサムネール画像

 

このピースは、"Premium Wood piece (ebonized, 9.0)" として売られているモノで、黒駒が黒檀(こくたん)仕上げの美しい一品です。キングのサイズは、高さが9cm、幅が4.2cmで、重量は64gと重量感があります。一般に売られている木製のピースでは大き目のサイズです。これらは手彫りで作られています。


私はチェスセットを買う際に、モノ自体の品質もさることながら「観て楽しめる」ことも重視しています。そういった意味で初めて購入した木製のピースとしては満足しています。
・・・と前置きはこの程度にして、以下ご覧ください。


先ずは上の画像に続いて全体像を・・

 

Wooden chess set_2_Light.JPG

 

Wooden chess set_3_Light.JPG

 


次は白駒(ホワイトピース)をいくつかの角度から・・

Wooden chess set_4_Light.JPG

 

Wooden chess set_10_Light.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

Wooden chess set_7_Light.JPG

 

Wooden chess set_8_Light.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

Wooden chess set_13_Light.JPG

 

 

次は黒駒(ブラックピース)です。黒檀仕上げの美しさは独特です。

Wooden chess set_6_Light.JPG

 

Wooden chess set_9_Light.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Wooden chess set_5_Light.JPG

 

Wooden chess set_11_Light.JPG

 

最後に、中央のキングとクイーンにググッと迫って・・

Wooden chess set_12_Light.JPG

(↑ 左から二番目のキングの高さが9cm、最大直径が4.2cmあります。チェスボードは、一マスが5cm角あり、外形寸法にして48cm角と大き目のサイズです。) 


 

いかがでしたでしょうか。

チェスに興味がない人でも、チェスにピース(駒)には独特の味わいがあることを感じてもらえるのではないかと思います。日本ではチェスを楽しむ文化があまりない(日本にはチェスとルーツを同じくする「将棋」があるので)ようですが、チェスセットをインテリアとして活用している人であれば少なくないかもしれません。


次はストーンチェスセットを紹介します。

  

 

去年9月21日の記事で私のチェスセットを紹介しましたが、あの当時からさらに2種類のセットが加わり、今所有しているのは計4つになりました。チェスが私の生涯の趣味としてぴったりハマッたのには、チェスのピース(駒)やボード(盤)に芸術性を感じられることも主な理由の一つです。


世界にはチェスアーティストと呼ばれる人がいるくらい、チェスをモチーフにしたアートは遠い昔から後を絶ちません。日本には将棋という立派な文化的財産がありますが、残念ながらその駒にはこれといった特徴があまりなく、観て楽しむという点ではチェスに比べ圧倒的に劣っていると言わざるを得ません。


世界にはさまざまなチェスセットが存在し、表現のされ方や美しさは実にさまざまです。私が買い集めた4種類のチェスセットは以下のジャンル分けにより選びました。各種類は、世界に流通しているチェスセットの一般的な区分けといってもよいでしょう。(それぞれの画像は私のモノです)


ウッドチェスセット Wooden chess set_1B_Light.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストーンチェスセット Onyx chess set_1_Light.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メタルチェスセット Manopoulos 12_Light.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トラベルチェスセット Travel chess set 2_Light.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のなかでは以上の4セットで一通り揃い終えたといったところです。他に「ガラスチェスセット」も候補にありましたが、なかなかコレ!といったものが見当たらず今に至っています。身の回りに置いて常時使えるようにすることを思えば、これ以上数を増やすのには無理があることや、「観て楽しむ」 という意味では以上のバリエーションがあれば充分味わえます。


ちなみにガラスチェスセットと言えば、昨年5月に公開となった「相棒劇場版」で使われていたものです。(↓)この映画でチェスに興味を持った人はかなりいるのではないでしょうか。

相棒劇場版 2008年5月.jpg

 

以上、本記事では私のチェスセットの大まかな紹介にとどめ、今後それらの各チェスセットについてさまざまな角度から撮った画像を紹介しながら、チェスセットの美しさについて触れてみたいと思います。ほとんど私の自己満足の世界でしょうが、チェスが単にゲームの世界だけではなく、その他にも楽しめる要素があることを知ってもらえたら嬉しいです。

 

 

 

本記事「たかが翻訳、されど翻訳」では、私が手掛けている翻訳事業の日々の業務のなかで感じていることを紹介します。


『翻訳』という言葉を連想した時、その世界にあまり馴染みのない人にとっては「外国語⇒母国語」より「母国語⇒外国語」への作業の方が難しいと感じられるかもしれません。実際に翻訳会社のなかには、日本語への翻訳(和訳)に比べ例えば英訳の料金の方を多少割高に設定しているところもあるように感じられます。


しかし、母国語への翻訳(ここでは当然日本語なので和訳です)は実は悩ましくもあり、また心して取り組まなければならないものであると思っています。翻訳を行う際、原文を正確に解釈することや専門用語をしっかりカバーすることといったクリアすべき最低条件はプロの翻訳者なら誰でも意識していることでしょう。ところが、翻訳者によって仕上げられた訳文の完成度という意味では非常にばらつきがあるのが実情です。特に和訳の場合、訳文が母国語となるため、クライアントの評価はおのずとシビアになってきます。私が経営するループ・インタープリターズ株式会社では、翻訳の成果物としての日本語について、自国の言葉であるからこその慎重さを忘れず日々の業務にあたっており、納品するものが第三者(第一にクライアント)が読むに堪え得るものであるかどうかを常に意識しています。そこには日本語としての響きや文章のリズム感といった部分も含まれ、ある意味では翻訳の域を越えた部分かもしれません。


以下は、都内にある超高級ホテル「コンラッド東京」のホテル案内に記載されている総支配人の挨拶文(日・英併記)です。ある程度格式のあるホテルであればどこでも目にするような文面です。コンラッド東京は近年都内でオープンした外資系ホテルの一つで、不況の荒波に日本上陸を果たし、最高級のサービスを提供することで収益を図っています。こうした超一流のサービスを誇るホテルでどんな文章表現が用いられているかを知ることは、我々のような言葉を商売道具にする側にとっては参考に値します。


先ずは文面を御覧下さい。(ここではあえて各文を日・英表記にしています)


「このたびは、コンラッド東京にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。」
"I'm delighted to welcome you to Tokyo and the Conrad."


「和のモダンデザインとモダンラグジュアリーが融合するコンラッド東京では、お客様に真のやすらぎをご体験いただけることと自負しております。」
"At Conrad Tokyo, we combine world-class modern luxury with Japanese design elements and a strong sense of place to create a truly calming and inspirational atomosphere for your enjoyment."


「コンラッド東京のおもてなしの信条『サイレントシンフォニー』は、まるで交響楽団が静かに音楽を奏でるかの如く、チーム一丸のもと、優雅で途切れることのない、さりげないサービスを目標としております。」
"Our service Credo 'The Silent Symphony' aims to deliver elegant and pleasurable service --- un-intrusive but always calmingly around you --- as a result of a rehearsed and professional team effort."


「お客様に、コンラッド東京でのご滞在を心よりご満喫いただけますよう、チーム一同精一杯のおもてなしに努めさせていただきます。」
"On behalf of the team of Conrad Tokyo, I wish you an inspiring and very enjoyable stay."


いかがでしょうか。
全体的に、日・英の文章が逐語訳的に対応していないことがわかります。察するに原文は日本語で、英語の方はそれを元に翻訳されたものであると思われます。それを前提とすれば、上記の英語文章は日本語原文のアイデアを英語の語感に照らして上手くアウトプットされたものであると言えるでしょう。超高級ホテルの宿泊者へのメッセージという意味では、感性に訴えかけるような表現が求められます。シンプルかつインパクトのある表現としてこのような英文になったのかもしれません。


ここで「和文」という視点で、同ホテルのHPからある文章を抜粋します。以下は、上記3つ目の文にある『サイレントシンフォニー』、つまり同ホテルの命とも言える「おもてなしの信条」について説明している文面です。これが少々問題ありと思われます。


「まるで交響楽団が静かに音楽を奏でるように、私たちは丁寧なリハーサルを重ねて築き上げた、卓越したチームワークのもと、優雅で落ち着きのある、それでいて押し付けがましくなることのないサービスで皆様をお迎えいたします。コンラッド東京のおもてなし、それは、途切れ目のないハーモニーのようなサービスを、皆様に一貫してご提供することを意味します。」


この文章がどうような過程を経て作成されたのかは定かではありませんが、日本語の響きとして幾分疑問を抱いてしまいます。超高級のサービスを自負する同ホテルの公式HPに掲載する文面としてはお粗末であると言わざるを得ません。つまり、一つの文のなかにいくつものアイデアが詰め込まれているが故に、一流ホテルらしい洗練された文章に程遠く、言わんとすることがよく伝わってきません。実は、冒頭で述べた和訳(日本語)における慎重さとは、この例にあるような文をいかに無くすかということにも通じます。


翻訳能力という意味では、こうした要素は翻訳者の言葉への感性に依る部分が大きく、指摘されてすぐに変わるものではありません。残念ながら、言葉のプロである翻訳者といえども母国語である日本語をきちんと表現できていないことが少なからずあります。これは、「コロケーション(collocation:文・句における語のつながり方)」の問題です。このコロケーション、つまり言葉に対する感性は、一朝一夕に培われるものではありません。逆に言えば、この素養がしっかりしていれば翻訳の成果物が単なる訳文を越えた一つの『作品』となるのです。


私は通訳・翻訳の会社を経営するうえで、以上のようなこだわりや緻密さが無ければクライアントからの信頼や感動は得られないと肝に銘じています。現に、わが社の翻訳の質に感動され、それまでの取引先からわが社に変えてくださったクライアント企業が1社や2社ではありません。それに甘んじず、今後も「言葉への追及」を続けていきます。

 

 

 

「チェスは素晴らしい世界語」のコーナー、約1か月ぶりの更新です。


昨日、NHK BS2で海外ドラマ「名探偵モンク(MONK)」シリーズ6(全16話)の放送がスタートしました。


主人公のエイドリアン・モンク(以下、モンク)は、サンフランシスコ警察の元刑事。妻を殺害されその事件が迷宮入りとなって以来、モンクは妄想や強迫観念に捉われてしまいます。目に見えない細菌、高いところや暗い場所、群衆から子供、そしてニンニク、月、ミルクさえもが彼の心を脅かす...... といった具合に極度に神経質な性格である一方で、犯罪事件の解決能力は変わらず超一流。犯罪コンサルタントという異名を持つモンクが、その異常な程の繊細さを武器に独特な感性で難事件の真相を暴いていく構成となっています。刑事ドラマが鋭くコミカルに描かれています。

MONK.jpg  
このドラマの次回放送(4月13日 月曜 午後8時~、再放送:4月14日 火曜 午後11時~)でチェスが登場します。
以下があらすじです。(NHKのHPから抜粋)

 

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チェスの世界チャンピオン、パトリックの妻リンダがモンクを訪ねてくる。おびえた様子のリンダは、頭脳明せきな夫に完全犯罪で殺すと宣言されていると言い、防ぐのは無理なので殺害されたら必ず捕まえてくれと依頼。
やがてリンダが自宅で死んだという知らせが届く。不審な点は一切なく、死因は心臓発作とされた。モンクは夫パトリックによる毒殺を疑い証拠を探すが、パトリックは"相手の動きを読んで先手を打つ"天才だった...。
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MR. MONK AND THE GENIUS_2.jpgのサムネール画像 

← ドラマに登場するチェス世界チャンピオン

 

 

 

 

 

  

MR. MONK AND THE GENIUS_1.jpg

 

ドラマでは、世界チャンピオンが3名(予告ではそう見えました)と同時対局をする場面も登場します。


ストーリーにおいて犯罪心理とチェスがどのように絡まって描かれるのか、そこが非常に楽しみです。

 

 

 

Chess Mysteries of Sherlock Holmes.jpgチェスをモチーフにした刑事推理モノといえば、英国のシャーロック・ホームズの小説が有名です。私は、イギリスのアマゾンコムで購入したものをもっています。(右画像 →)


このタイトルのものはいくつかの出版社から出されているのですが、新品で定価のものが見つからず、やむなく中古の手頃なものを購入しました。(中古本が元々の価格の数倍で出品されているものも少なくなく、人気の根強さを実感しました)

 

 

 

 


海外の映画やドラマではチェスが用いられることが珍しいことではなく、チェスを愛する私としてはその登場の仕方に興味津々、一時も見逃せません!「名探偵モンク」の来週放送が待ち遠しいです。

 

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