World Chess Challenge Sofia 2009 ~第7戦~

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world chess challenge logo 1.jpgTopalov won the match !, qualifies for World Championship Final.   

 

 ブルガリアの首都ソフィア(Sofia)で開催されていた World Chess Challenge Sofia 2009 の第7戦が26日に行われ、Veselin Topalov(ブルガリア:以下、Topalov)が白(White pieces)の先手で勝利を収め、第8戦を残して見事今大会に決着をつけました。

これでTopalovは今年秋頃に開催予定の世界チャンピオンシップ マッチで現世界チャンピオンのViswanathan Anand(インド:以下、Anand)と対戦する資格を得たことになります。


World Chess Challenge Sofia (BUL), 17-27  2009
Name  NAT  Rtng   1   2   3   4   5   6   7   8    Total   Perf
Topalov, Veselin    BUL  2796   ½   1   ½   0   1   ½   1    -     4½   2827
Kamsky, Gata    USA  2725   ½   0   ½   1   0   ½   0    -     2½   2694

以上は今大会の結果ですが、全体を振り返ってみると総じてTopalovが一枚上手であったと言えるでしょう。

Topalov wins!_game 7.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先手・白(White pieces)Topalovの45手目で投降(=resign)するGata Kamsky〈米国:以下、Kamsky〉。


実際には、41手目の時点でKamskyが持ち時間を使い果たし勝負が決していましたが、最後まで勝負は続けられました。

 

 

 

 
この第7戦は今大会で最も見応えのあるゲームであったと報じられています。(=It was the most spectacular game of the match.)オープニング以降の展開は、両者が激しく火花を散らすような攻防であったとのこと。(=after the opening the board was set on fire.)


Opening_game 7.jpg
24手目を終えるまでに費やされた時間はTopalov、Kamsky双方共同様(1時間20分程)でしたが、25手目から両者の時間配分に明らかな差が生じ始めます。


次の25手目を指すのに先手・白のTopalovは13分程を費やし、対するKamskyは約30分もの時間を要しました。27手目を終えた時点での両者の残り持ち時間は、Topalovの32分に対しKamskyは8分弱。Kamskyが精神的に追い詰められていく様子がわかります。そこへさらにプレッシャーをかけるかのごとくTopalovは29、30手目の打ち手に時間をかけずKamskyに詰め寄っていきます。


そしてチェスファンをうならせたTopalovの32手目"Qc7!" に対し、残り持ち時間2分しかないKamskyが指した手は"Rc8?!" 。これが完全なミスであり(=The final mistake)、この時点で勝負はついていたと評されています。いずれにせよ、41手目の時点でKamskyは持ち時間を使い果たしてしまい、事実上勝負は決しました。その後もゲームは続きましたが、結局Topalovの45手目に対しKamskyが負けを認めたかたちで幕を閉じました。



Chess in the relax zone.jpg
今大会におけるKamskyの敗因は、主に時間配分であったと報じられています。Topalov、Kamsky双方共、今大会の対戦を振り返り「非常に複雑なゲーム展開であった」とコメントしていますが、同時に各々がTopalovサイドのミスの少なさを勝因として挙げています。つまり、Kamskyの時間配分ミスは、自身のミスによってもたらされたものであることがわかります。


この第7戦後の記者会見で、Kamsky自身は「"Rb8"(31手目)が致命的であった」と述べています。また、ある記者の「10年間チェス界から身を引き、またこうして世界戦の舞台にいる今、あなたのチェスに磨きがかかったと思いますか?」という質問に対し、Kamskyは笑みを浮かべながら "No,I don't think so..." と語りました。


 Topalovはこれで4月1日付けのFIDE(国際チェス連盟)レーティングで優に2800を超えることが確実となってきました。世界ランキング1位の座をより確固たるものにするのは間違いなさそうです。


Anand advertisement.jpgのサムネール画像今年秋頃に予定されているWorld Chess Championshipは「現世界チャンピンAnand VS 世界ランキング第1位Topalov」の対決となり、事実上の頂上決戦となります。去年10月に行われた前大会では、挑戦者のVladimir Kramnik(ロシア)を寄せ付けずタイトルを保持しているAnandですが、このTopalovが史上最強の挑戦者となることは必至でしょう。

 

 

 

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このページは、Ted Matsuuraが2009年2月28日 23:41に書いたブログ記事です。

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