ブルガリアの首都ソフィア(Sofia)で開催されている World Chess Challenge Sofia 2009 の第5戦が23日に行われ、Veselin Topalov(ブルガリア:以下、Topalov)が白(White pieces)の先手で勝利を手にしました。
これで本大会における両者の通算獲得ポイントは3-2となり、Topalovがまた一歩リードしたかたちになります。 対するGata Kamsky(米国:以下、Kamsky)は前回第4戦で(過去通算でも)初めてTopalovに勝利し本大会の獲得ポイントでTopalovに並んだところでしたが、この第5戦ではゲーム中盤で大失策を演じてしまったようです。
ゲーム オープニングでは、Topalovの"e4"に対し、後手・黒(Black pieces)のKamskyが"e6"と誰もが想定していなかった戦術(French Defence)を取りました。これはKamskyが過去に公式戦で取ったことのないオープニングであると報じられています。
この第5戦でのKamskyの敗北を決定づけてしまったのは、35手目の"Nb4??"であったようです。チェス解説者の間では、まさに「大失策:a big(terrible) blunder」であったと評されています。その機を逃さず勝利を獲得したTopalovはさすがといったところです。
明日の第6戦は、Kamskyの白(White pieces)先手です。残り3ゲームとなった今、Kamskyとしては何とか第6戦に勝利し再びタイスコアに持ち込みたいところです。
ところで、このWorld Chess Challenge Sofia 2009 は第5戦から後半戦となっていますが、本大会の競技規程(match regulations)にちょっとした手違いがあったようです。
World Chess Challenge Sofia 2009 公式HPでは以下の通り掲載されていましたが、実際、第5戦ではTopalovが先手(白:White pieces)でした。これには多くのチェスファンや報道関係者が驚きを隠せなかったようです。
"The colors shall be reversed after game 4. (The player getting the white color in game 1 shall play game 5 with the black color)."
つまり、前半4戦と後半4戦とで先手(白)と後手(黒)のローテーション順序を逆にするという文言です。(第1戦で白の先手であったプレーヤーは、後半戦初めの第5戦では黒の後手となる)
この考えは、去年10月に行われたAnand(インド)対Kramnik(ロシア)の世界チャンピオンシップ マッチに倣って採り入れられた内容です。大会中、2ゲーム毎に入る休息日明けのゲームで片方のプレーヤーだけを白の先手にすることで有利にさせてしまってはならないというのが目的のようです。
ところが、実は去年11月にドイツのドレスデンで行われた両当事者間の交渉により、この規程は外されることが正式に決定していた経緯があったとのこと。それが公式HPに反映されていなかったという何ともお粗末な話であったようです。
さて、また番外編です。
前回第4戦の記事でも紹介した非常にインパクトのあるチェスセットについてですが、別の角度から撮られた画像もありますので紹介します。(↓)
こうして見ると改めて各ピースの美しさに見とれてしまいます。《肝心のキング(King)がひっくり返されてしまっていますが・・》 それにしても見事です。何となくヨーロッパの歴史を思い起こさせる雰囲気を醸し出しています。

コメントする