10月2日にNHKハイビジョンでTV放映された「100年インタビュー」で棋士の羽生善治氏が登場しました。この「チェスは素晴らしい世界語」コーナーの前回の記事で羽生氏の本に触れたばかりですが、続けて同氏を取り上げます。この番組で"今"の羽生氏を知るとともに、改めて「勝つ頭脳」という観点で一流の棋士である同氏の発言へ耳を傾けました。期待通り、大変示唆に富む内容で勉強になりました。私がチェスを学んでいく上で参考になる点がいくつもありました。
「100年インタビュー」は、さまざまな世界で活躍する一流の人間に対し、一対一でのインタビュー形式で話しを進めていく番組です。1時間30分という放送時間のなかで、あらゆる側面からその人物像にせまっていきます。派手さはないものの、さまざまな人生のヒントを伺い知ることができ、私の好きな番組の一つです。
ちなみに次回放送は11月20日(木)で、あの「宮崎アニメ」の宮崎 駿氏が登場します。非常に楽しみです。
この番組で、羽生氏が口にしたことでいくつか興味深い点があったことは言うまでもないですが、先ずは、番組の最後でゲストがテレビカメラに向かって送る『100年後へのメッセージ』で羽生氏が話した内容をお知らせします。
『江戸時代につくった詰め将棋などを見ると、当時の人たちの息吹とか、考えていることとか、凄さとかがすごく実感できました。そういうことを未来の人が今の時代を振り返った時に、何かもし感じてもらえたらとても嬉しいと思っています。』
この言葉を聞いた私は、何とも言えない嬉しさにつつまれました。それは、私がチェスを単なる頭脳ゲームとして捉えているのではないことの理由を、羽生氏がこの言葉で代弁してくれたように思えたからです。
私はチェスと出会ってからまだ1年も経っていませんが、どんどんチェスの魅力に引き込まれていくようです。チェスを愛した世界中の賢人達による対戦を、その棋譜(=きふ:対戦中の駒の動きを一覧にしたもの)をもとに自ら盤上で再現してみる。そして、そのプロセスや当時のプレーヤーの心理に思いを馳せながら、一つ一つの駒の動きを自分なりに検証してみる・・ それは私にとってとても贅沢な時間です。
この「100年インタビュー」のなかで羽生氏が口にした内容は、次回の記事で紹介します。

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