100年インタビュー ~棋士 羽生善治氏~ その2

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前回に続いて、NHK BSハイビジョン放送「100年インタビュー」 ~棋士/羽生善治氏 編~ を取り上げます。同氏が番組で語った内容をよりつぶさに紹介します。私と同じ1970年に生まれ、将棋界のトップに君臨する一人の男が何を語るのか、私はメモをとりながらTV画面に見入りました。私のチェス・ライフにとって参考になることはもちろんのこと、ビジネス・マインドへの刺激としても大いに活用できる内容です。


★将棋には「指運」がある

・・・限られた時間のなかで、どこに手を打つか(駒を動かすか)。特に終盤で、この指運によって勝負が左右されることがある。


★「取捨選択」の差がある(個人差がある)

・・・データや知識はプロの棋士が皆同じように持っているが、それらの何をとり、どう使うかは人によって違う。


★勝負時の「感情」の位置づけ

・・・感情はなかなかコントロールできないが、一方でその感情があるからこそ、思わぬアイデアや発想が生まれる。感情が起爆剤になるようなイメージ。


★真剣勝負にこそある「深さ」

・・・データを集めて研究をすることは非常に大事。但し、そればかりやっていることがベストとは思わない。机上での研究だけでは煮詰まってしまうことがあるし、机上でやっているのとは違うところから生まれる発想やヒラメキがある。同じ将棋を指すにしても、緊迫したなかで指すのと、一人で研究しているのとでは『深さ』が違う。机上の研究では限度があり、真剣勝負のなかでこそ発見できることがある。


★答えのない場面で個性は出る

・・・答えのわからない場面でこそ、その人の習慣やクセ・好き嫌いなどが表に出てくる。


★冒険的な手を指す

・・・経験を積んでいくと、自然にブレーキを踏んでしまうので、常にブレーキの踏み方を意識している。アクセルとブレーキの踏み方が重要。


★自分の将棋観を変えた対局

・・・初めて獲得した竜王戦の防衛戦で、0勝3敗と崖っぷちに立たされ(先に4勝した方が勝ち)初めて後ろ向きになった時の対局。指し手が200手を超えた大勝負で、力を振り絞ったなかで勝負の険しさや厳しさを味わった。


★「才能」とは

・・・継続すること。一歩一歩、進歩していくこと。情熱を維持する。

 

以上が羽生氏のコメントをポイントでまとめたものです。
これらは人生の真髄を言い表していると言っても過言ではないと思います。棋士が一つ一つの駒の動きに対して、自分の持てるすべてを注ぎ込んでいくそのプロセスに私はとても魅力を感じます。それは、チェスとて同じです。


私が将棋ではなく、チェスを選んだ理由は単純です。
◆多くの国々でプレーされ、そのルールは世界共通

◆それだけさまざまな文化や歴史が関係しており、世界観が育まれる

◆ピース(駒)とボード(盤)の組み合わせに芸術性があり、見ていて楽しい


特に上記2つ目の点については、私が経営するループ・インタープリターズの仕事で求められる要素でもあるので、興味が尽きません。

 

 

 

 

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このページは、Ted Matsuuraが2008年10月13日 09:36に書いたブログ記事です。

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