9月3日付けInternational Herald Tribune(英字新聞)の紙面2で大々的にチェストッププレーヤーの記事が掲載されました。
私が日経新聞と合わせてこのInternational Herald Tribuneも購読していることは、この「世界のチェス事情」コーナーの初回記事でお知らせしましたが、紙面2でこれほど(↑)大きく取り上げられるのは相当なことだと思います。
この記事の主役は、ノルウェーの首都オスロの郊外に住むMagnus Carlsen君。現在17歳。その若さで現在のチェス界における世界トッププレーヤーの一人に挙げられており、その将来性にも注目を集めているようです。
つい先日(9月13日)までスペインのビルバオ(Bilbao;スペイン北部Biscay湾にのぞむ市)で開催されていた"The Grand Slam Chess Final Masters" 出場時点では世界ランキング6位。

この大会でMagnus Carlsenが優勝すれば、世界ランキング1位に躍り出ると言われていましたが、結果2位に終わりました。(それでも凄い!)
The Grand Slam Chess Final Masters では、トッププレーヤー6人が総当たり戦2ラウンド方式で競います。賞金は、World Chess Championships(今年は10月14日からドイツのボンで開催)に次ぐ額とされ、"one of the strongest in the history of the game" とされています。チェスの大会としては非常に注目度が高いわけです。
さて、Magnus Carlsen君の記事の話に戻りますが、彼はいわゆる「オタク」の部類に入るような印象を受けます。学校から帰宅すると、一人自分の部屋のパソコンに向かい、チャットを楽しんだりオンライン・チェスに没頭するとのこと。記事によれば、そのオンライン対戦でチェスの腕を磨いてきたようです。
現在の世界チャンピオンであり、先述のThe Grand Slam Chess Final Masters にも参加していたインドのViswanathan Anandは、将来の世界チャンピンにMagnus Carlsenを挙げており、前世界チャンピオンであるロシアのGarry Kasparov(ガルリ・カスパロフ:昨日の記事で紹介した本の著者です)でさえも同じことを言っています。この若きノルウェー人のプレースタイルや冷静さには並はずれたものがあるとのこと。
Magnus Carlsenがチェスを始めたのは8歳だったそうですが、彼は戦術的に複雑なポジションを好んでとってきたようです。自分が好む状況を作り出していく一方で、それが対戦相手の勢いを封じ込めていくような展開になっていく。つまり、メンタル的にもタフと言えるようです。
このInternational Herald Tribuneの記事には、他にもあの伝説的な米国人チャンピオンのBobby Fischer(ボビー・フィッシャー)が出てきたり、Magnus Carlsenの人物像を語る父親が登場したりと、非常に面白みのある内容です。
私もチェスファンの一人として、今後のMagnus Carlsenの活躍を追ってみたくなりました。
次回は、先述の大会 "The Grand Slam Chess Final Masters" で実際に繰り広げられたMagnus Carlsenの対戦を取り上げたコラムを紹介したいと思います。

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