論文を書く上で今や抄録(以下アブストラクト)はどの分野においても重要な要素の一つです。インターネットでも、データ検索を行う際、読者に研究価値のある論文にまずは興味をもってもらうためにも、主要点が要約されたアブストラクトの役割は大きいといえます。
論文のアブストラクトを日本語から英語に翻訳する場合も、本文を読んでもらうための入り口ですから、著者にとっても翻訳者にとってもより気を使う部分です。
オリジナルデータの報告書、総説論文、メタ分析、合意文書などには、決まった書式があるので、それぞれの雑誌(ジャーナル)の指針に合わせますが、基本的には以下の4つの内容の要点をまとめます。
アブストラクトの中では、以下の内容は避けたほうがよいとされています
例)
Xについて述べる - X is described
Yについて考察する - Y is discussed
Zについて概説する - Z is also reviewed
要するに、オリジナルデータの報告書、総説論文、メタ分析、合意文書などの論文においては、物語風の表現を好まない傾向にあります。特に英語においては、余計な言葉をつけずあくまでも端的に表現するほうが好まれます。
(1)オリジナルデータ報告書
書式の決まったアブストラクトを英語で、"Structured Abstract"といいます。オリジナルデータ報告書のアブストラクトにおいては、書式の決まったアブストラクトで英語に翻訳する場合は、250単語ほどでまとめるようにします。
この250単語以内に以下の見出しをつけます。
① 背景(Context):一つか二つの文章でまとめる
③ 計画(Design)
研究の基本的な計画を述べる
追跡(検査)の継続期間などもOK
特に以下の6項目は適用されやすい
読者が自身の臨床環境に報告書が適用できるかどうかを決定する助けとするためその研究の設定を記述します。例えば、
⑤ 患者あるいはその他の参加者(Patients or Other Participants)
・無作為サンプル
・母集団に基づくサンプル
・参照されたサンプル
・継続サンプル
・ボランティアサンプル
・コンビニエンスサンプル
⑥ 介入(Intervention):介入の基本的な要点を述べる
⑦ 主な結果判定(Main Outcome Mesures(s))
⑧ 結果(Results):研究の主な結果を提示
論文を読む人を想定した内容にします。
⑨ 結論(Conclusions)
報告された証拠による研究結論を臨床応用と共に記載します。推測や過度の一般化は避けるようにします。その情報が通常の場で利用されるまでに更に追加研究が必要かも示します。PositiveかNegativeな知見なのかきちんと示すことが必要です。
<まとめ>
アブストラクトはあくまでも読者が知りたい情報をいち早く得るためのものです。ですから、上記の項目は完全な文章にするよりも簡潔な語句を並べたほうがよいでしょう。
内容については、翻訳する側で意見することではありませんので、原文のまま翻訳しますが、結果と本文の数字が合わないなどの指摘することがあります。そのため、はやり本文を翻訳した後、最終的に全体をチェックすることが大切なポイントになります。
論文のアブストラクトを日本語から英語に翻訳する場合も、本文を読んでもらうための入り口ですから、著者にとっても翻訳者にとってもより気を使う部分です。
オリジナルデータの報告書、総説論文、メタ分析、合意文書などには、決まった書式があるので、それぞれの雑誌(ジャーナル)の指針に合わせますが、基本的には以下の4つの内容の要点をまとめます。
- 研究の目的/背景
- 研究計画と方法
- 主要な結果
- 主要な結論
アブストラクトの中では、以下の内容は避けたほうがよいとされています
例)
Xについて述べる - X is described
Yについて考察する - Y is discussed
Zについて概説する - Z is also reviewed
要するに、オリジナルデータの報告書、総説論文、メタ分析、合意文書などの論文においては、物語風の表現を好まない傾向にあります。特に英語においては、余計な言葉をつけずあくまでも端的に表現するほうが好まれます。
(1)オリジナルデータ報告書
書式の決まったアブストラクトを英語で、"Structured Abstract"といいます。オリジナルデータ報告書のアブストラクトにおいては、書式の決まったアブストラクトで英語に翻訳する場合は、250単語ほどでまとめるようにします。
この250単語以内に以下の見出しをつけます。
① 背景(Context):一つか二つの文章でまとめる
- 研究を行う論理的根拠を要約
- 研究すべき事柄の臨床上の理由
- 論文の中で主張される正確な目的や問題を記載
- 複数の目的がある場合は第一の目的を明確にし、キーとなる第二の目的だけ述べる
- 事前の仮説が検証されている場合はそれを記載する
③ 計画(Design)
研究の基本的な計画を述べる
追跡(検査)の継続期間などもOK
特に以下の6項目は適用されやすい
- 介入研究:無作為対照試験、非無作為対照試験、二重盲検法、クロスオーバー試験、試験前後
- スクリーニング/診断法テストの研究: クライテリアの基準、盲検、覆面比較
- 予後の研究に関する事柄:発端コホート、コホート、臨床予想のモデリングを伴う場合、妥当コホート、妥当サンプル
- 因果関係の研究:無作為対照試験、コホート、症例対照、調査
- 内科の病気の臨床症状の記述:調査、症例シリーズ
- 公式の経済評価を含む研究に関して:費用、効率分析、費用-実用性分析、費用-便益分析
読者が自身の臨床環境に報告書が適用できるかどうかを決定する助けとするためその研究の設定を記述します。例えば、
- 一般の地域社会か
- 初期治療か
- 紹介先の医療機関か
- 個人か機関所有の医院か
- 救急あるいは入院施設の医療を行うものか
⑤ 患者あるいはその他の参加者(Patients or Other Participants)
- 社会人口統計学的特徴(臨床診断の病気、重要な適格基準、患者など)
- 参加を拒絶された患者数
- 選別方法
- 比較群にマッチングが用いられた場合はマッチングされた特質を明記
- 追跡調査研究:研究を終えた参加者の比率を明記
- 介入研究:副作用による脱落した患者数を明記
・無作為サンプル
・母集団に基づくサンプル
・参照されたサンプル
・継続サンプル
・ボランティアサンプル
・コンビニエンスサンプル
⑥ 介入(Intervention):介入の基本的な要点を述べる
- 投薬方法
- 投薬期間
- 一般的な臨床名で名付ける
- 特定の製品が研究されている場合は薬剤の商標名を使う
⑦ 主な結果判定(Main Outcome Mesures(s))
- 一次研究の結果判定はデータ収集が始まる前に計画されたものを示す
- 計画された結果を強調しない場合は事実と理由を示す
- 報告された仮説データが収集中/後に定式化された場合は明確に示す
⑧ 結果(Results):研究の主な結果を提示
論文を読む人を想定した内容にします。
- 判定法の定義-結果の提示に含まれていない判定を記述
- 主観的な判定-観察者が患者のグループ分けの内容を知っているかを記載
- 現在はコンピューター化されたデータベースが主なので、報告形式か要点形式で表す
- 信頼区間/正確なレベルの統計学的有意性を伴うこと
- 比較研究の場合-信頼区間はグループ間の差を関係づける
- 主要な研究判定で有意差がない場合-臨床上の重要な差を記載。グループ間の差の信頼区間が与えられること
- リスク変化/効果サイズ(effect size)が与えられる場合-知見についての相対的なインパクトと絶対値以外を決定できるように、絶対値を示す
- 相対的な差だけを報告することは不適切
- スクリーニングや診断薬テストの研究の場合:感度、特異性、尤度比(ゆうどひ)という用語を用いる
⑨ 結論(Conclusions)
報告された証拠による研究結論を臨床応用と共に記載します。推測や過度の一般化は避けるようにします。その情報が通常の場で利用されるまでに更に追加研究が必要かも示します。PositiveかNegativeな知見なのかきちんと示すことが必要です。
<まとめ>
アブストラクトはあくまでも読者が知りたい情報をいち早く得るためのものです。ですから、上記の項目は完全な文章にするよりも簡潔な語句を並べたほうがよいでしょう。
内容については、翻訳する側で意見することではありませんので、原文のまま翻訳しますが、結果と本文の数字が合わないなどの指摘することがあります。そのため、はやり本文を翻訳した後、最終的に全体をチェックすることが大切なポイントになります。

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