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論文における良い文章作り―文法編(主語と動詞の一致(1):単数と複数) PDF Print E-mail
Sunday, 19 October 2008 11:51

LOOPの窓

単数には単数、複数には複数の動詞と主語といったように、主語と動詞は一致していなければならいのは当然ですが、実はネイティブが論文を書いた場合でもこ の単純な文法が守られていないこともあります。翻訳においては、もちろん間違ってはいけない部分ですので、様々なケースにおける適切な文章の書き方をご紹 介しましょう。

間に現れる句
翻訳作業では意識的に注意する部分ですね。複数形の句が主語の後にくる場合でも、複数名詞は複数形の動詞を、単数名詞には単数形の動詞をとります。

英語の例文 ⇒ A review of all patients with grade 3 tumors was .......

注 意すべき点は、間に現れる句がtogether with, as well as, along with, in addition toのような句で導かれる文章です。このような句を使う場合でも、主語が単数の場合は動詞も単数でかまいません。例文を見てみましょう。

英語例文

  • The editor, as well as the reviewers, believes that....
  • The patient, together with her physician and her family, makes....
  • Liver failure, in addition to massive hepatic enlargement and severe macrovesicular steatosis, was not....
単数形の誤用
名詞が複数形で非常に用いられるため複数形を単数名詞として用いることも多いことから、単数として用いなければならない語を複数形のまま使ってしまう場合が見られます。その代表的な用語が以下の単語です。

複数形   単数形
criteria   criterion
phenomena  phenomenon
memoranda  memorandum

上記のような用語は単数形は単数形、複数形は複数形としての区別をしなければなりません。

しかし、最も迷いやすい用語は、agenda, data, mediaなどです。

agenda
現在は単数として認められるようになっています。

data
ほぼ単数形として扱ってよいと思いますが、雑誌(ジャーナル)によっては、複数形をとるほうが望ましいというところもあります。
単数形の英語の場合 Very little data wasとなりますが、複数形の場合は、Very few data wereとなります。

media
こ の用語も集合名詞的な使用が認められてきていますが、まだ微妙なところもあるようです。例えば科学論文に使われる用語に「実験の培地」を示すときこの用語 が使われますが、この場合は単数の場合はmedium、複数の場合はmediaとして用います。また、「通信メディア」という意味の場合も、雑誌(ジャー ナル)にもよりますが、やはり単数形と複数形を区別するように指示しています。

複数形の誤用
複数形には往々にして動詞には-sの形がとられます。そのため、単数形のため動詞も単数として文章を作っても、間違って「これは複数形」ととらえられてしまう場合があります。以下のような用語がその例です。翻訳の上では、慣れしかないように思いますが。。。

measles, mumps, mathematics, genetics

カッコに入れる複数形
複数の可能性を示すためにカッコにいれて-sあるいは-esを表す場合があります。しかし、ほとんどの場合、この方法を避け、複数名詞にすることが望ましいとされています。これは、科学論文においては明確さを示すためでしょう。